キャンプで活躍するガスバーナーは、調理や湯沸かしなど便利な道具ですが、種類や使い方に迷う方も多いでしょう。
そこで今回は、初心者でも安全に使える基本の使い方から、キャンプスタイルに合った選び方を解説します。さらに、購入やレンタルのコツ、必要な関連アイテム、注意点まで網羅。これを読めば、快適で安全なキャンプライフを始めるための準備が整います!
ガスバーナーの基礎知識
ガスバーナーはキャンプ料理や湯沸かしに欠かせない便利な道具です。ここでは、ガスバーナーの仕組みや種類、安全に使用するための基本知識を解説します。
ガスバーナーとは?仕組みと種類を解説
ガスバーナーとは、燃料としてガス缶を使用し、火を起こして調理や加熱を行うアウトドア用の器具です。主に使われる燃料には「OD缶(アウトドア缶)」と「CB缶(カセットボンベ缶)」があります。
- OD缶
寒冷地でも安定した火力を保つ特徴があり、冬キャンプや高地での使用に適しています。 - CB缶
家庭用のガスボンベと互換性があり、手軽かつ安価です。ただし寒冷地では火力が弱まることも。
バーナーの種類は、大きく「一体型」と「分離型」に分かれます。一体型は軽量でソロキャンプ向き、分離型は安定性が高く、大人数向け調理に適しています。キャンプスタイルに応じた選択が大切です。
ガスバーナーの基本的な使い方と安全対策
ガスバーナーの使い方は以下の通りです。初心者でも安全に使えるように、手順と注意点を守りましょう。
- 平らな場所に設置
ガスバーナーを使う場所は、必ず平らで風の影響が少ない場所を選びます。風よけがあるとより安心です。 - ガス缶をしっかり接続
ガス缶を接続する際、漏れがないようにしっかり装着します。接続部分にゴミが付着しているとガス漏れの原因になるため、確認が必要です。 - 火を点ける
バーナー本体の調整つまみを開き、点火装置を使って火をつけます。初めて使用する際は、弱火から始めるのがおすすめです。 - 使用後の処理
使用後は火を完全に消し、ガス缶を本体から取り外します。冷えるまで放置し、収納します。
安全対策のポイント
- ガス缶は直射日光を避け、高温にならないよう保管します。
- 使用中は周囲に燃えやすいものを置かないようにしましょう。
ソロ・少人数・大人数キャンプに適したガスバーナーの選び方
キャンプスタイルに応じて、最適なガスバーナーを選ぶことが重要です。ソロキャンプや少人数、大人数キャンプそれぞれに適したモデルを紹介します。
ソロキャンプにおすすめのガスバーナー
ソロキャンプでは軽量でコンパクトなガスバーナーが便利です。一体型バーナーは、ガス缶とバーナーが一体化しており持ち運びやすい点が特徴。特に人気なのは、シングルバーナー と呼ばれる小型タイプです。
例として、SOTOのレギュレーターストーブST-310 は、風にも強く安定した火力を提供します。OD缶とCB缶の両方に対応したモデルを選べば、季節や場所を問わず利用できます。
また、焚き火を併用するキャンプスタイルでは、調理は最低限で済むため、火力よりもコンパクトさや燃料の互換性を重視すると良いでしょう。


2人キャンプに適したガスバーナーの特徴
2人キャンプでは、1台で複数の調理が可能なモデルが便利です。調理スペースが広めの分離型バーナーや、火力調整がしやすいモデルがおすすめ。
例えば、コールマンのパワーハウスLPツーバーナーは2口バーナーで、2種類の調理を同時に行うことが可能です。一体型に比べて重量は増しますが、安定感があり、少し大きめの鍋やフライパンを使う際に便利です。家族キャンプに発展させたい方にも適しています。

大人数キャンプで活躍するガスバーナー
大人数でのキャンプでは、火力が強く、同時に複数の調理が可能な大型バーナーが必要です。分離型バーナーや大きなスタンド付きバーナーが最適で、耐久性も重要なポイントです。
例えば、イワタニのタフまるJr. は、強風の中でも安定した火力を提供し、大鍋を使用した煮込み料理にも対応可能。また、専用の風防やスタンドが付属しているモデルは、大人数キャンプでの調理作業をよりスムーズにします。


選び方のポイント
- ソロキャンプでは「軽量性」を重視
- 少人数キャンプでは「調理の多様性」を重視
- 大人数キャンプでは「火力」と「安定性」を重視
ガスバーナーの購入価格帯とレンタル情報
ガスバーナーを購入する際は、価格帯や用途を考慮することが大切です。また、レンタルを活用することでコストを抑えることも可能です。
ガスバーナーの価格帯とコスパを比較
ガスバーナーの価格帯は、手軽な入門モデルからプロ仕様までさまざまです。一般的には以下のような価格帯に分かれます。
- エントリーモデル(3,000円〜5,000円)
初めてガスバーナーを使う方向け。コンパクトでシンプルな機能が特徴です。例:カセットボンベ対応のバーナー。 - ミドルレンジ(6,000円〜10,000円)
安定感や火力調整機能が優れたモデルが多いです。ソロキャンプや2人キャンプでの使用に最適。 - ハイエンドモデル(12,000円以上)
プロ仕様や極限環境対応のバーナーが該当。耐久性や火力性能が抜群で、寒冷地や大人数キャンプに適しています。
価格だけでなく、自分のキャンプスタイルや必要な機能を基準に選ぶことがポイントです。


ガスバーナーをレンタルするメリットと方法
ガスバーナーを頻繁に使用しない場合や、特定のモデルを試してみたい場合は、レンタルを検討するのも賢い選択です。レンタルのメリットは以下の通りです。
- コストを抑えられる
購入に比べて初期費用が安く、特に初心者におすすめです。 - 試用ができる
自分に合ったモデルを見つけるための試用として利用できます。 - 手軽に利用可能
オンラインレンタルサービスを利用すれば、自宅まで配送してもらえるケースも多く、手間がかかりません。
レンタル方法
- キャンプ用品レンタルサービスのサイトを訪問。
- 希望のガスバーナーを選び、予約手続きを進める。
- 配送されたら使用後に返送するだけ。
おすすめのレンタルサービスには、「そらのした」や「hinataレンタル」があります。これらは、アウトドア用品が充実しており、初めての方でも安心して利用できます。
使用回数が2,3回以上であれば購入したほうが安価で済む場合がほとんどですが、購入前に実際に使用して使い勝手を試したいときにはレンタルはおすすめです。
ガスバーナー使用時に揃えておきたいアイテム
ガスバーナーを使う際には、便利で安全なキャンプを実現するためにいくつかのアイテムを揃えておくと良いです。ここでは、必須アイテムとおすすめの関連アイテムを紹介します。
必須アイテムリスト:チェックリストで万全の準備を!
ガスバーナーを使用する際、以下のアイテムは必ず揃えておきましょう。
- ガス缶(OD缶・CB缶)
使用するバーナーに対応したガス缶を選びます。使用量に応じて予備を準備することも重要です。 - 風防(ウィンドスクリーン)
風が強い場所では、火が消えたり火力が弱まる原因に。風防を使えば、効率的に調理できます。 - 耐熱性の調理器具
バーナーに適した鍋やフライパンを準備します。コンパクトで軽量なものがキャンプに最適です。 - 着火具(ライター・マッチ)
バーナー本体の点火装置が故障した場合に備えて、予備の着火具を持参すると安心です。 - 耐熱性グローブ
火を扱う際に手を守るために便利です。





ガス缶や火力調整器具の選び方
ガス缶や火力調整器具の選び方も重要です。以下のポイントを参考に選んでください:
- ガス缶の種類
OD缶は寒冷地や高火力が必要な環境で適しています。一方、CB缶は家庭用カセットガスで手軽に入手でき、コストパフォーマンスが高いです。 - 火力調整機能
調理する内容に応じて火力を細かく調整できるモデルを選びましょう。弱火で煮込み料理をしたい場合や、強火で一気に加熱したい場合に役立ちます。 - 保管ケース
ガス缶や調理器具をまとめて収納できるケースがあると、運搬時に便利です。
これらのアイテムを揃えておくことで、キャンプ中にスムーズで安全な調理が可能になります。
ガスバーナーを使用する際の注意点と安全対策
ガスバーナーは便利な道具ですが、火を扱う以上、安全対策を徹底する必要があります。ここでは、使用時に注意すべきポイントやトラブルを未然に防ぐ方法を解説します。
火事を防ぐための具体的な対策
ガスバーナー使用時には、火事を防ぐために以下の対策を講じましょう。
- 安定した場所に設置する
ガスバーナーを使う際は、平らで動きにくい場所を選びます。傾斜のある場所では、調理器具が倒れたりガス缶が外れる危険があります。 - 周囲を整理する
燃えやすいもの(ティッシュ、布、落ち葉など)は、火元から十分に離してください。風が強い環境では、火が周囲に飛び散る可能性があります。 - 使用中は目を離さない
調理中にその場を離れることは火事の原因になります。火を使っている間は常に注意を払いましょう。 - ガス缶の過熱を防ぐ
長時間使用するとガス缶が過熱することがあります。ガス缶カバーや断熱シートを使用することで、過熱による事故を防止できます。
野外環境でのトラブル対処法
野外でガスバーナーを使う際に直面しがちなトラブルとその対処法を紹介します。
- 風で火が消える
風防を使用するか、風を遮る自然の障害物(岩や木)を利用します。バーナーの位置を工夫することで火を安定させられます。 - ガス漏れの危険
ガス缶を接続する際、必ずしっかり取り付けているか確認します。接続部に砂やホコリがついていると漏れの原因になるため、きれいに拭き取ってから接続してください。 - 寒冷地での火力低下
OD缶を使用するか、CB缶に断熱カバーを取り付けることで火力を維持できます。また、ガス缶を事前に温めることで燃料効率を改善できます。
注意ポイント:野外環境では気温や風の影響を強く受けるため、トラブルに備えた準備が不可欠です。
初心者におすすめのガスバーナー5選
キャンプ初心者にとって、ガスバーナー選びは迷うポイントのひとつ。ここでは、初心者に使いやすく、信頼性の高いモデルを厳選してご紹介します。
それぞれの特徴やメリットを詳しく解説します。また、参考までネット上で見かけた実際のユーザーの声もご紹介します。
軽量で持ち運びやすいモデル:SOTO レギュレーターストーブ ST-310
このバーナーは軽量で持ち運びが簡単な一体型モデルです。CB缶対応のため、燃料の入手が容易でコストを抑えられます。コンパクトながら火力は十分で、初心者にも使いやすい設計が魅力です。
ユーザーの声
カセットボンベで手軽に使えるのが便利。初心者にぴったりだと思います
初めてのソロキャンプで使用しましたが、火力調整も簡単で大満足です!

高火力で調理がはかどるモデル:イワタニ ジュニアコンパクトバーナー
火力の強さが特徴で、大きめの鍋やフライパンを使用しても問題ありません。安定性が高い設計のため、煮込み料理や炒め物にも最適。風の影響を受けにくい構造で、野外での使用にも安心です。
ユーザーの声
風が強い日でも安定して使えたので助かりました!
少人数のキャンプで使用しましたが、強火で短時間に調理ができ、家族も喜んでいました

コスパ重視の初心者向けモデル:キャプテンスタッグ M-7900
手頃な価格で購入できるコスパ抜群のガスバーナー。軽量で収納も簡単なため、キャンプ初心者にぴったりです。調理スペースが限られるソロキャンプや少人数キャンプに最適なモデルです。
ユーザーの声
予算が限られていたので選びましたが、十分すぎる性能に驚きました
初心者用に購入しましたが、使いやすくて重宝しています

寒冷地で活躍するモデル:プリムス P-153 ウルトラバーナー
低温環境での使用を想定して設計されたモデルです。軽量でコンパクトながら火力が強く、冬キャンプや高地での利用にも最適です。点火装置付きで初心者でも安心。
ユーザーの声
冬キャンプで大活躍しました。寒冷地でも火力が落ちず快適に調理できました
アウトドアでの信頼感が抜群。コンパクトなので荷物にもなりません

大人数向けの安定型モデル:コールマン パワーハウスLPツーバーナー
大人数キャンプやファミリーキャンプに最適な2口バーナー。2つの火口で別々の調理が可能で、同時に煮物や炒め物ができます。風にも強い設計でアウトドア環境に対応しています。
ユーザーの声
家族キャンプに使っていますが、2つの鍋を同時に使えるので調理がはかどります
火力が強く、人数が多いキャンプでも頼りになります!

ガスバーナーで作る!簡単キャンプ料理レシピ

ガスバーナーを使えば、キャンプでも手軽に本格的な料理を楽しむことができます。初心者でも簡単に作れるレシピと、時短で作れる料理アイデアを紹介します。
初心者でも大人数向きで簡単!おすすめレシピ3品
1.キャンプ定番のカレーライス
ガスバーナーを使えば、ご飯を炊きながらカレーを煮込むことも簡単。小さめの鍋を使えば、一度に2〜3人分が調理できます。カレーの具材はあらかじめカットして持参すれば、調理時間を短縮できます。
2.ホイル焼き(魚や野菜)
アルミホイルに包んだ魚や野菜を中火で蒸し焼きにするだけで、簡単に美味しいホイル焼きが完成。塩やハーブをふりかけて、風味豊かな一品を楽しめます。
3.即席ラーメン+トッピング
湯を沸かしてラーメンを茹でるだけの簡単料理。ネギや卵、メンマ、チャーシューを追加すると豪華な一品に変身します。
時短で作れるソロ向けで簡単!おすすめレシピ3品
1.クッカーで作る炊き込みご飯
あらかじめ調味料を混ぜた具材をクッカーに入れてご飯と一緒に炊くだけ。放置しておけば完成するので、ソロキャンプでも手間いらず。具材は自宅でカットしたものをジップロックに詰めて&保冷バッグに入れれば食材カットの手間が省けて時短になります。
2.ソーセージ目玉焼とトーストの朝食セット
フライパンか底の浅いクッカーでソーセージを炒めた後、目玉焼きを作ります。蓋をして蒸らしている間に、バーナーの火力でパンを軽く炙ります。パンは食パンでもフランスパンでも美味しい。インスタントのコーンスープを付ければ朝食にぴったりなセットが作れます。
3.缶詰アレンジレシピ
サバ缶やツナ缶に醤油やマヨネーズを混ぜ、缶ごとバーナーで温めるだけで美味しいおかずが完成。パンやご飯にも合います。缶詰は好きな種類にアレンジしても楽しめます。おすすめはオイルサーディン。ちょっと贅沢なおかずに。オイルをパンやカット野菜に浸しても美味しいです。
ポイント: 簡単な調理器具を使い、材料を事前に準備することで調理時間を大幅に短縮できます。特にソロキャンプでは、荷物を減らすためにシンプルな料理を意識しましょう。
自分に合ったガスバーナーを見つけて楽しいキャンプライフを!
ガスバーナーを使いこなせば、キャンプでの調理が一段と楽しく、快適になります。まずは、自分のキャンプスタイルに合ったモデルを選び、安全に使うための関連アイテムを揃えましょう。
また、実際に使う前には、自宅や庭で練習することでトラブルを回避できます。ここで紹介したポイントを参考に、安心で快適なキャンプライフを始めてみませんか?