低い山でも油断禁物!登山初心者の持ち物リスト完全ガイド

低い山でも油断禁物!登山初心者の持ち物リスト完全ガイド

「高尾山くらいならスニーカーで十分でしょ?」そんなふうに思っていませんか?

確かに低い山は登りやすく初心者向けですが、自然の中に足を踏み入れる以上、最低限の準備は必要です。

そこで今回は、登山初心者さんに向けて、高尾山・筑波山など標高1000m未満の“低い山”を登る際に必要な持ち物を、わかりやすく紹介します。

日帰りで気軽に楽しめるハイキングも、装備次第で安心感と快適さがまったく違いますよ!

高尾山や筑波山に登るなら?「低い山」の登山装備の考え方

標高が低いからといって、山を甘く見てはいけません。高尾山や筑波山のような人気の“低山”であっても、転倒・脱水・道迷いなどのリスクは存在します。

ここでは「低い山」ならではの特徴と、油断しがちな落とし穴について解説します。

標高が低い=安全とは限らない

「標高が低いから危険も少ない」と思われがちな低山ですが、実は違います。樹林帯が多く日差しが届かず、道がぬかるみやすい。整備された登山道でも、雨の後は滑りやすく、転倒のリスクもあります。

さらに、アクセスの良さから「軽装のまま登る人」も多く、トラブルの報告が意外と多いのも低山の特徴。装備をしっかり整えることで、登山の楽しさと安心感を手に入れましょう。

低山登山でよくある失敗とは?

初心者に多い失敗は以下のようなものです。

  • スニーカーで足を痛めた・滑った
  • 飲み物が足りず、途中でバテてしまった
  • 道に迷いかけて不安になった
  • 虫よけや日焼け対策をしておらず不快だった

どれも「ちょっとした準備」で防げるものばかりです。「備えあれば憂いなし」という気持ちで、軽めの装備でも“登山用”に意識を切り替えていくことが大切です。

まずはこれだけ!日帰り低山ハイキングの基本の持ち物

日帰りで登れる低山とはいえ、自然の中では予想外のことも起こります。

ここでは「最低限これは持っていきたい!」という装備を厳選して紹介します。さらに、あると便利なプラスαアイテムもあわせてチェックしておきましょう。

必須アイテム10選(チェックリスト形式)

※このチェックリストはコピペしてスマホのメモ帳やPCのメモアプリに貼り付けて使えます。記事ページをブックマークしておくのもおすすめです。

持ち物カテゴリアイテム名理由・ポイント
飲み物水(500ml〜1L)脱水を防ぎ、夏場や登りでのバテ防止に必須
食べ物行動食(飴・チョコ・ナッツなど)こまめなエネルギー補給で疲労を軽減
防寒・雨具レインウェア(上下セパレートタイプ)急な天候変化に備えて。低山でも雨や風は想定内
衣類帽子・UVカットウェア熱中症・日焼け防止に必須。特に春夏はマストアイテム
足元滑りにくい運動靴 or 軽登山靴スニーカーよりも安心。グリップ力が違います。岩や石から足を守るために特につま先はガード付きが安心
荷物リュック(10〜20L)両手が空く&身体にフィットするサイズ感が大切
救急用品絆創膏・虫よけ・常備薬怪我・虫さされ・体調不良への備え
肌ケア日焼け止めSPF50以上、汗をかいても流れ落ちにくいタイプがおすすめ
連絡手段スマホ+モバイルバッテリー道迷い・緊急時に備えて必携
ナビ地図アプリ or 紙地図迷いやすい分岐点の確認用に
その他タオル・ティッシュ・ウェットティッシュ・ビニール袋汗拭きやゴミ持ち帰り、ちょっとした用足しにも便利

あると安心なプラスα装備

時間に余裕がある人、少し荷物を増やしても平気な人には、以下の持ち物もおすすめです。

  • トレッキングポール(軽量タイプ):足腰の負担軽減。特に下りで効果あり
  • サングラス:夏や標高の高い山での紫外線対策に
  • ネックゲイター(バフ):秋冬シーズンの防寒・防塵・日除けに万能
  • 携帯トイレ:山頂付近や混雑時に備えて
  • 軍手や登山用グローブ:岩場のある登山道、木の枝や植物が生い茂っている登山道で便利。冬場は防寒に必須。万が一転倒した際にケガの防止にも

これらのアイテムは登山に慣れてからでも十分ですが、「あってよかった」と感じる場面も多いので、少しずつそろえていくのがおすすめです。

季節・天候別で装備を見直そう!失敗しない服装選び

同じ「低い山」でも、登る季節や天候によって必要な装備は変わってきます。特に服装は、快適さと安全性のどちらにも直結する重要ポイント。

ここでは春・夏・秋・冬のシーズンごとに、登山初心者でも取り入れやすい服装のコツをご紹介します。

春・秋|重ね着で温度調整を

春や秋は朝晩の寒暖差が大きく、登山中にも気温の変化が起こりやすい季節。そんなときに役立つのが「レイヤリング(重ね着)」です。

基本は、3種類のウェアを使い分けます。

  1. ベースレイヤー(吸汗速乾Tシャツ)
  2. ミドルレイヤー(薄手のフリースや長袖)
  3. アウター(ウィンドブレーカーやレインウェア)

例えば、汗をかく山行中はベースレイヤーで、休憩時には体が冷える前にミドルレイヤーやアウターを着て、急激に体温が下がらないように調整します。

自分の汗のかき方や体感温度に応じて、ウェアを着たり脱いだりして体温調節をすると、汗冷えも防げます。脱ぎ着しやすい服装を意識して選びましょう。

夏|通気性と紫外線対策がカギ

夏は熱中症や日焼けに要注意。涼しさを重視しつつも、直射日光や虫から肌を守る工夫が必要です。

  • 通気性のよい長袖・長ズボン(虫除け&日焼け防止)
  • 通気性のよいキャップや帽子(メッシュ付きなどもおすすめ)
  • 速乾素材のインナーやTシャツ(汗を素早く乾かして快適)
  • アームカバー・サングラスも便利

汗をかいたままの服装は、体を冷やして体調不良の原因になるので、着替え用Tシャツを1枚持っていくのもおすすめです。

冬|低山でも防寒&滑り止め対策を

標高が低くても、冬山は寒さや凍結によるリスクが高まります。晴れていても風が冷たく、地面が凍っていることも。

  • インナー+中間着(厚手フリース)+防風ジャケットの3層構造で防寒対策を
  • 手袋・ニット帽・ネックウォーマーで末端の冷えをカバー
  • 靴底に装着できる軽アイゼンやチェーンスパイクがあると滑りやすい道、日影のアイスバーンでも安心

「低山だから大丈夫」と過信せず、しっかり防寒対策を整えて、安全に楽しみましょう。

関東・関西のおすすめ“低い山”と装備例

「どんな山に登ればいいかわからない」「低山って具体的にどこ?」という初心者さんのために、関東・関西エリアでアクセスが良く、登山デビューにもぴったりな“低い山”をピックアップ。それぞれの山の特徴や装備のポイントもあわせてご紹介します。

関東編|高尾山・御岳山・鋸山

山名標高特徴と装備のポイント
高尾山599m都心から電車で1本。道が整備されており、初心者でも安心。舗装路コースならスニーカーも可だが、雨天時や登山道コースはトレッキングシューズ推奨。
御岳山929mケーブルカーで途中まで登れる。山頂付近は神社あり。アップダウンが多く、スニーカーより軽登山靴がベター。
鋸山329mロープウェーあり。鋸山日本寺の絶景が人気。階段や岩場が多いため、滑りにくい靴が望ましい。軍手があると安心。

関西編|金剛山・摩耶山・生駒山

山名標高特徴と装備のポイント
金剛山1,125mロープウェーは現在運休中(2025年時点)。日帰りコースとして人気。冬は積雪あり、軽アイゼンが必要なことも。防寒装備必須。
摩耶山702m神戸市内からアクセス良好。夜景スポットでも有名。初心者コースから中級者コースまであるため、コースに応じて装備を調整。
生駒山642m大阪・奈良からのアクセス抜群。遊園地や神社もあり観光+登山に最適。道は整備されているが、ハイキング用シューズがあると快適。

いずれの山も日帰り可能で、登山初心者でも挑戦しやすいコースが豊富。山ごとの特徴に合わせた装備選びが、快適な登山の第一歩です。

購入する?手持ちで代用する?初心者装備の選び方

初めての登山、「全部買いそろえるのはちょっと不安…」という方も多いですよね。

ここでは、登山装備を“買うべきもの”と“代用できるもの”に分けて紹介します。100均やワークマンなど、手頃な選択肢も上手に活用して、無理なく山デビューしましょう!

ザック・靴は代用品でもOK?

リュック(ザック)
登山用でなくても、10〜20L程度の両肩で背負えるリュックなら代用可能。ポイントは「両手が空く」「身体にフィットする」こと。買い足すなら、ウエストベルト付きの軽量モデルがおすすめ。

靴(シューズ)
スニーカーでもOKな山(高尾山・生駒山など)もありますが、雨の日や岩場のあるコースではトレッキングシューズが安心。初回だけならリユース・中古品もアリ。

100均グッズやワークマンも活用しよう!

初心者装備で意外と頼りになるのが、100円ショップやワークマンです。

アイテム代用・購入ポイント
タオル吸水速乾タイプがベター。100均でも手に入る
雨具コンビニのレインコートより、上下分かれたタイプを選ぶと快適
手袋(軍手)滑り止め付きが◎。鋸山など岩場のある山に必須
防寒インナーワークマンのヒート系インナーはコスパ抜群
帽子キャップでもOK。UVカット付きならなお良し
サコッシュスマホ・行動食をすぐ取り出せる!登山専用でなくてもOK

初心者のうちは「お金をかけすぎない」「まずは試してみる」が大切。実際に登ってみて、「やっぱり必要だな」と思ったアイテムから順に買いそろえていきましょう。

忘れ物ゼロ!持ち物チェックリスト付きで準備完了

準備が整ったら、最後は「忘れ物がないか」の最終チェックです。

ここでは、低山日帰り登山に必要な装備を一目で確認できるチェックリストを用意しました。スマホのメモ帳やパソコンのメモアプリにコピーして、自分なりにカスタマイズするのもおすすめです!

※この記事のチェックリストはコピペしてスマホのメモ帳やPCのメモアプリに貼り付けて活用できます。ブックマークしておくと、次の登山準備にも便利です。

持ち物カテゴリアイテム名持ち物チェック
飲み物水(500ml〜1L)
食料行動食(チョコ、ナッツ、羊羹など)
雨具レインウェア(上下セパレート)
衣類帽子、着替え、重ね着ウェア
トレッキングシューズまたは運動靴
バッグ両手が空くリュック(10〜20L)
救急用品絆創膏、常備薬、虫よけ
スマホ関連スマホ、モバイルバッテリー
ナビ地図アプリ or 紙地図
その他タオル、ティッシュ、ビニール袋など

このチェックリストは、山に行く前日の準備にも、出発直前の確認にも便利です。印刷して持っていってもOKですが、スマホでいつでも見られるように保存しておくのがスマートです。

次の山に挑戦したくなる!登山の第一歩を楽しもう

登山初心者にとって、まずは「低い山」を登りきる経験が何よりの自信になります。今回ご紹介したように、ほんの少しの準備と装備で、山歩きはグッと快適になり、安全性も大きく向上します。

高尾山や筑波山、金剛山などを歩いてみて、「もっといろんな山に登ってみたい」と思ったら、次はステップアップ装備に挑戦してみるのもいいでしょう。自然の中で過ごす時間は、日常のストレスを忘れさせてくれる最高のリフレッシュ。

この記事をブックマークしておけば、次回の登山準備にも役立ちますよ。あなたの“登山デビュー”が楽しく、安全なものになりますように!

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