クロスバイクのクランク脱落は自分で直せる?
クロスバイクのクランク脱落は、状態によっては自分で修理できます。クランクの摩耗や締め付け不良が原因であれば「クランク交換」で対応でき、BB(ボトムブラケット)まで傷んでいる場合は「BB交換」が必要になります。
この記事では、実際にクランクが脱落した体験をもとに、
- クランク脱落の原因の見分け方
- クランク交換・BB交換に必要な工具
- BB固着で作業が難航した理由
を初心者向けに解説します。
記事中で紹介しているのは、僕が実際にクロスバイクで走行途中、左側のクランク(ペダルを漕ぐ根元についてる脚のこと)が、ぐらぐらになって、ついに脱落…。自分でクランク交換を試みた記録です。
<今回の作業で使った工具・パーツ一覧表>
| 工具名 | 用途 |
|---|---|
| コッタレスクランク抜き | クロスバイク本体からクランクを外します |
| BB外し工具 | 自分のクロスバイクのBB規格に合うものを選びましょう |
| モンキーレンチ | BB外し工具を回すため(BB外し工具と一体型のレンチもあります) |
| 交換用BB | 自分のクロスバイク規格・サイズに合うものを確認しましょう |
| 交換用クランク | 左のみ/右のみ/左右セットなど状況により入手しましょう |
※自分が乗っているクロスバイクのBB規格やクランク規格が不安な場合は、いったん現在の型番(刻印)を確認してから購入するのが安全です。購入時の取扱説明書が残っていればそれで確認するか、分からなければショップで確認してもらうのが確実でしょう。
ぐらぐらしてた左クランクの脱落は突然に
最近、左側のクランクの調子悪く、締め直しても締め直しても、1時間も漕ぐと根元からグラグラして危なかったのを放置してしまってました。
乗る前に工具で締め直してから出かける、というアホみたいなやり過ごし方をしていたら、ついに、そんな”見て見ぬ振り作戦”に終わりがやってきてしまいました。

土曜日の夜、愛車のジオス・ミストラルで亀戸まで出かけた帰り道。
歩道を走っていたら、突然、左クランクがグラグラして「やばっ!」と思った次の瞬間、ガラン!と堅い音を立てて左クランクが脱落ー。

クランクが脱落する主な原因
その日は、とぼとぼと30分ほどクロスバイクを押し歩いて帰宅したんですが…。
“現実を直視しなければならぬのだ。左クランクはすでに死んでいる”
“この現実を受け入れる強い心を持たねば…”
自分の人生を見つめ直す誓いを立てて、ネット通販で部品を物色したのでした。

脱落した、ぐらぐらの左クランク。自分の弱いココロの身代わりに、こいつは犠牲になったのだ…。きっと。

脱落した左クランクの根元を見ると、えぐれて、これはもう「いつでもグラグラしますよー。しちゃいますからねー」と言っているのと同じなわけです。
きちんと現実を直視しないと、ダメですね。
ちなみに、今回のメンテナンスにあたっていろいろ調べた結果、クランク脱落の原因として多いものをまとめると、次のパターンです。
- クランクの取り付け部(四角穴など)が摩耗して削れている←自分はコレでした
- 締め直してもすぐ緩む(固定力が落ちている)
- 長期間メンテ不足で、他の部品(BB含む)も傷んでいる
BB交換の部品をネット通販で入手する
で、数日前にから物色していたネット通販から部品到着!!
今回は、左と右のクランク交換と、ついでにBB交換にもチャレンジ!というつもりで部品を調達してみた。

左から、BB(ボトムブラケット)、中央はコッタレスクランク抜き、右はBBを外すためのアダプター戻し専用工具。
BB(ボトムブラケット)というのは、自転車のフレームの中心部分にある部品で、ペダルを回してチェーンを漕ぐための軸の部品のこと。

BB(ボトムブラケット)は、こんな部品。取り付ける向きには右側と左側があって、「R」「L」の位置を間違えないようにね。

BBは普段フレームの中に入ってるから、表側からはクランクを取り付ける軸しか見えてないけれど、これ、クロスバイクやロードバイクでは交換できるんですね。
これをBB交換と言うのだそうですよ。
クランクの取り外しと専用工具
じゃあ、さっそく修理にとりかかろう!
分かりやすいように脱落した左クランクを、もう一度はめ直してみる。もしかして直ってるかも!と思い込んでみても、やっぱりぐらぐらなんだけどね。

クランクは左側から外します。
ホントは、外れてしまってぐらぐらなんだけどね。

まずは、こうやってキャップをとったら、クランクを外す工具「コッタレス抜き」を準備。



説明書の通り、こうやって左クランクにはめます。この写真で見ると上のほうにクランクとコッタレス抜きとの結合のためのねじがあって、まずはねじねじして、とりつけ。
うまくはまったら、手間のボルトをねじねじと押し込む。
ホントはもう、外れてるんだけどね。ぐらぐらに。


すると、ねじが奥に押し込まれて、クランクが、ぬぽっとした感触で外れるんです。
ホントはもう、ぐらぐらで外れてるんだけどね…。

あらわになった、左クランクを取り付ける側のBBの軸。
ホントはもう、あらわになってしまってたんだけどね…。


で、フロントギアがついてる右側のクランクも外すと、BBだけ残った姿になります。
右側は両手を使うので、写真撮れません。あしからずご了承ください。
※注意:BB交換は想像以上に大変な場合があります。
BB交換は工具さえあれば可能と思われがちですが、実際には「BB固着」と呼ばれる状態で、個人作業では外せないケースもあります。
この先は、実際にBB固着に直面した体験談です。
新しいBBへの交換と固着…
この状態でBBを確認して問題がなければ、クランクを交換してあげるだけでもいいんだけど、せっかくなのでと、今回はBBも新しいのに交換しようとして新しいBBもネット通販で調達済みです。

フレームに取り付けられてるBBを、この新品に交換してやるんだぜ!

古いBBを取り外すための、専用工具を取り付けます。
BB外しのための工具です。


モンキーレンチでぎこぎこ。

左側はずれたーー!
さて次に、右側をはずそうと、ぎこぎこやって……ぎこぎこぎこ……ぎ……。
は、外れない!?!?
どんだけぎこぎこしても、外れない。なんでだ?

困った時はネットで検索。
「クロスバイク」「BB交換」「右側」……。
Google先生曰く、どうやら、BBを外すには右側と左側で、外すときの「正ねじ」「逆ねじ」があって、レンチを回す方向に注意らしい。
さらに、ねじがさび付いたりして「BB固着」という末期的状況に陥っていると、BB自体を外すのに相当のパワーと労力がいるらしいということが判明。
先達の苦労の記録がブログやらにアップされていて、痛々しい。
さて、困ったな。
正ねじ、逆ねじは合ってるし、考えられるのは、この「BB固着」というやつか。雨ざらしにしたりしてたしな、3年間、メンテしてなかったですしね……。
新しいクランクセットも、宝の持ち腐れ…!

新品のクランクですよー!
こいつを両方とも交換しようと思いましたが、結局、固着したBBが外れないので、左側クランクだけ交換することにしました。
もう、もとから左側だけ交換する予定だったんだと、自分に思い込ませて作業終了にすることにしました…。

新品の左側クランク!
当たり前だけど新品はキレイキレイ。えぐれてもいない!!
左クランクだけを取り替えて、と。これで無事に修理完了!(ということにしておこう)
BB交換のことは、しばらく、見て見ぬ振りすることにしました…。
ミストラルの固着したBBがついに!!…という後日談はこちらの記事へ(BB固着とあきらめていたら…クロスバイクのBB交換に成功した話)
クランク交換が必要なとき…自分で直す or 店に任せる判断チェック
まずはここだけ確認してチェック!
□ クランク根元が削れている/ガタが再発する → クランク交換の可能性
□ BBを外す工具がある(または用意できる)
□ BBが回らない/動かない → 固着の可能性(無理しない)
今回のトラブル&メンテナンスを経験して分かった「クランク脱落は自分で直せる?」という判断の目安は次の点かと思います。
【自分で修理可能なケース】
- 必要な工具がそろっている
- クランクのみの交換で済みそう
【ショップに依頼したほうが安全なケース】
- BBが外れない/固着している
- 規格が分からない
- 工具をこれからそろえる必要がある
一般的には上記のような判断になると思いますが、時間に余裕があって、愛車は自分でメンテナンスしてみたい!という人は、自分で直してみるのもいいかもしれませんね。
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