クロスバイクのタイヤサイズの選び方&初心者向けカスタムの話

僕がクロスバイクに乗り始めて、最初に自分でカスタムしたのがタイヤ交換でした。

当時、ジオスのミストラルに標準装備されていたのは「KENDA K-193 700×28C」です。新品タイヤがもったいなので、しばらくそのまま使ってましたが、屋外の屋根なし駐輪場へ置いていたせいか、少々、劣化し始めていたのを機に交換しました。

実際に交換してみると、タイヤ交換前後で乗り心地が全然違うことを実感しました!28Cから25Cへと細くしたのですが、ペダリングも、重量も、その軽さたるや!
なので、クロスバイク初心者には、タイヤ交換が断然おすすめです!

タイヤサイズを変更すると起こる乗り心地の変化

タイヤが付いている乗り物は、自転車だけでなく、自動車でもラジコンでもスーツケースでも、タイヤの種類によって乗り心地や走り(転がり方)が変わってきます。

スーツケースを例にとってみると分かりやすいですよね。
値段がお得だけど安物のスーツケースだと(失礼!)、転がす時の音がガラガラと激しかったり、ちょっとゴツゴツしたアスファルトやタイル張りの道で、思いのほか本体が弾んだりして引き心地もよろしくないです。

クロスバイクでも同様で、装着するタイヤによって、摩擦抵抗からくるスピード、舗装路・悪路での乗り心地、パンクのしやすさなどが変わってきます。

細いタイヤに交換した時に起こる変化

クロスバイクのタイヤを細いタイヤに交換すると、次のような変化が起きます。

  • 路面抵抗が少なくなり速度が出る(気がする)
  • 路面の衝撃が身体にダイレクトに伝わる(これホント)
  • 高空気圧にするため乗り心地が悪くなる(これホント)
  • ちょっとした段差でパンクしやすくなる(気をつければ大丈夫)
  • 空気圧の管理スパンが短くなる(でも乗るたびにチェックしたい)

太いタイヤに交換した時に起こる変化

一方、クロスバイクのタイヤを太いタイヤに交換すると、次のような変化が起きます。

  • グリップが増して操作性が良くなる(気がする)
  • 走行時のバランスが安定する(これホント)
  • 路面の衝撃を吸収しやすくなって乗り心地がよくなる
  • 全体的に、もっさりする(見た目も乗り心地も)
  • 空気圧の管理スパンが長くなる(でも乗るたびにチェックしたい)

クロスバイクのタイヤの選び方

クロスバイクの乗り心地や、どこまでスピードが速くなるのかは、タイヤサイズだけに依存するものではありません。
サドルのセッティングが悪かったり、チェーンのメンテナンスをしていなくてドロドロに汚れてたりしたら、そっちの影響のほうが大きいかもしれないです。

なので、自分がクロスバイクに求めるもの、何を重視するのかによってタイヤの選び方は変わってきます。

まぁ、クロスバイクに乗る目的は、通勤通学だったり、週末のポタリングを楽しむためだったりするわけなので。
タイヤを細くしてスピードを求めてばかりいても安全面で心配だし…。
かといってあまり太くし過ぎるとペダルが重いし…。

そのあたりは、他人がどうこういうのに合わせるのではなく、自分のスタイルに合ったタイヤ、好みのタイヤを実際に乗ってみて選ぶのが一番です。
試しに一度、違うタイヤサイズに交換してみる、っていうのはおすすめです。
タイヤ交換の作業は、パンク修理の練習にもなりますしね。

クロスバイク標準装備のタイヤ、ママチャリのタイヤしか乗ったことがない、という人は、タイヤ交換による乗り心地や操作性の変化をすぐに実感できると思いますよ。

クロスバイクのタイヤサイズの違いと見方

クロスバイクのタイヤにはサイズを表す規格があって、例えば下記のようになっています。

【700×28C】

前の「700」は、タイヤの外径(ホイール)を。
後ろの「28C」はタイヤの幅(太さ・細さ)を表しています。

この表記の仕方はフランス系の規格で、クロスバイクやロードバイクで主流になっているのは「700C」です。
最近では「650C」が日本人の体格に合ってるということで注目されてもいるそうですが。

そもそもクロスバイクは、マウンテンバイクのフレームに、ロードバイクのタイヤ(700C)を履かせて生まれたもの。なので、クロスバイクの外径(ホイール)はロードバイクと同じなんですね。

一方、後ろの「28C」というのは先にも触れたようにタイヤの太さ。数字が少なくなればなるほど細く、数字が大きくなればなるほど太くなっていきます。
販売されているクロスバイクのフレームに対応しているタイヤサイズは、だいたい23C〜35Cの間です。

タイヤサイズ25C

僕がいま装着しているタイヤサイズは25Cです。ジオスミストラルの標準装備28Cから交換しましたが、乗り心地はこのわずかな変化でもだいぶ違いました。
断然、車体が軽くなった感じで、ハンドルの操作性も素早くて、クイっクイっと曲がります。そのぶん、スピードを出しすぎると転倒リスクも高まって危険ですけどね。

タイヤサイズ28C

入門向け・初心者向けのクロスバイクに標準装備されているタイヤサイズは28Cが多いんじゃないでしょうか。

  • ジオス ミストラル(2021年モデル)のタイヤサイズ:700x28C
  • ジャイアント エスケープR3(2021年モデル)のタイヤサイズ:700x30C

ジャイアントはこれまでミストラルと同じ700×28Cでしたが、2020年モデルで初めて700×30Cを採用しました。
快適性、安定性、転がり性能とバランスを考慮した流れだそうですね。

タイヤサイズ32C

ママチャリのタイヤサイズが35Cと同じくらいなので、それに近いサイズが32Cになります。
衝撃吸収が良くて柔らかくなるので、細いタイヤと比べて快適性の面で良くなります。といっても、タイヤの素材や品質によっても乗り心地は変わるので、あくまでも机上の空論ですけどね。

タイヤの形状の違いでの選び方

サイクルショップやAmazon、楽天市場でいろんなタイヤを見てみると、タイヤにはいろんな種類があることが分かります。
タイヤサイズ、太さ細さ以外に、タイヤの形状には大きく分けて2種類があります。

街乗りは「スリックタイヤ」がおすすめ!

スリックタイヤは、タイヤが地面と接する部分が、平らになっているタイヤです。主にオンロード用途に使われるタイヤです。深い溝がないので、見た目ですぐにスリックタイヤと分かります。
(といっても、クロスバイク用のスリックタイヤでは、まったく溝がないものもあれば、浅い溝があるものもあります)
転がり抵抗がないので、ロード(舗装路)を走るのに向いています。こぎ始めが軽くて、速度も維持しやすいです。
ただ、細くてつるつるのスリックタイヤは、マンホールの上や雨の路面では滑りやすくなって危ないのでその点は注意が必要です。

悪路に強い「ブロックタイヤ」

ブロックタイヤは、マウンテンバイクなどに装備されていて、ゴツゴツした深い溝があるのが特徴です。主にオフロード用途に使われるタイヤです。ちょっとしたガラスや尖った破片を踏んでもパンクに強いです。雨の日や泥道もグリップが効くので安定性が抜群。
ただ、ゴツゴツした溝のぶん重量が増えて重くなり、路面の転がり抵抗も高くなります。マウンテンバイクを舗装路で街乗りすると、ペダルが重いな、と感じるのはブロックタイヤの影響もあります。

ちなみに、スリックタイヤ、ブロックタイヤのほかに、この2つの中間の「セミスリックタイヤ」というのもあります。まわりがブロック状に、中心部がスリックになっているタイプです。

標準装備のタイヤを交換して、乗り心地を実感してみよう!

クロスバイクのタイヤサイズについていろいろ見てきましたが。
結局のところ自分の愛車に合ったタイヤサイズは、タイヤ交換をしてみて、実際に走ってみて初めて分かります。

初心者にも比較的、簡単にできるカスタムなので、まずはタイヤ交換してみるのがおすすめです。標準装備のタイヤがへたってきたタイミングでやってみるといいですよ。

クロスバイクのタイヤ交換&チューブ交換を初めてやってみた(準備編) クロスバイクのタイヤ交換&チューブ交換を初めてやってみた(実装編)

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