「日帰りの軽い登山なら保険は必要ないのでは?」と思っていませんか?
たしかに、標高の高い山に登るわけではないし、天気も安定していれば、特別な備えはいらないように感じるかもしれません。けれど実際には、初心者の登山ほど転倒や滑落などの事故が起こりやすく、また、道迷いや体調不良といった思わぬトラブルに遭遇することもあります。
そんな“もしも”のときに備えておすすめしたいのが、1日単位で加入できる少額の登山保険です。スマートフォンやパソコンから簡単に申し込みができるものが多く、費用も数百円からと手軽。
そこで今回は、登山初心者が安心して選べる登山保険7つを厳選し、補償内容や注意点をわかりやすく解説します。
なぜ日帰り登山でも保険が必要?
「ちょっと山歩きするだけなのに保険なんて大げさでは?」と思うかもしれませんが、実は自然の中には、街中とは違うリスクがたくさん潜んでいます。標高が低い山でも、整備された登山道でも、万が一のケガや事故、遭難に備えておくことはとても大切です。
はじめに、日帰り登山でも保険に加入しておくと安心な理由を見ていきましょう!
ちょっとしたケガも保険でカバーできる
登山中によくあるアクシデントの一つが「転倒」です。木の根や岩に足を引っかけて転んだり、ぬかるんだ道で滑ったりして、膝や手を擦りむく程度で済めばよいですが、足首の捻挫や骨折、頭部の打撲など重傷になるケースも少なくありません。
こうしたケガで通院や入院が必要になった場合、保険に加入していれば治療費の補償を受けられます。なかには通院1日から補償対象になる保険もあるため、登山初心者でも「備えておいてよかった」と感じる場面は決して少なくないのです。
捜索費用は高額。万一に備える安心感
登山で最も怖いのが「遭難」です。道に迷ってしまったり、体力が尽きて動けなくなったりした場合、自力で下山できなくなることもあります。骨折など重傷を負った場合にも自力では下山できません。
そうなると、家族や警察、民間の山岳救助隊により捜索活動や救援活動が行われますが、その費用はすべて自己負担。ヘリコプターが出動するようなケースでは、1回で数十万円〜100万円以上かかることもあります。
登山保険には「救援者費用(遭難捜索費用)」が付帯しているものが多く、こうした高額な費用もカバーされるため、精神的にも金銭的にも大きな支えになります。


登山保険を選ぶときに見るべき3つのポイント

登山保険を選ぶときは、金額や知名度だけで決めてしまうと「実は登山が対象外だった」「補償が足りなかった」という事態になりかねません。とくに初心者の方は、以下の3つのポイントをチェックして、自分の登山スタイルに合った保険を選びましょう。
補償内容(傷害・救援者費用・賠償責任)
登山保険では、最低でも以下の3つが補償されているかを確認しましょう。
- 傷害保険:登山中にケガをした場合の通院・入院・手術費用など
- 救援者費用:遭難や事故で救助や捜索が必要になったときの費用
- 賠償責任保険:他の登山者にケガをさせてしまった場合の賠償費用
たとえば「YAMAP外あそび保険」や「PayPayちょこっと保険 山大好きプラン」などは、この3つをすべてカバーしており、バランスの良い設計が魅力です。一方、「ワンタイムやまの保険」は救援者費用に特化したシンプル設計のため、目的に応じて選ぶのがポイントです。
対象範囲(登山OKか、ハイキングのみか)
意外と見落としがちなのが「その保険が本当に“登山”を対象としているか」です。たとえば「モンベル 野あそび保険」は軽登山には対応していますが、アイゼンやピッケルを使うような本格的な山岳登攀は補償対象外です。
一方で、「ワンタイムやまの保険」や「YAMAP保険」は、本格登攀や冬山登山にも対応しており、登山中上級者にも適しています。自分が登る予定の山や行動内容に応じて、「対象アクティビティ」や「除外事項」を必ず確認しましょう。
手軽さ(スマホ・1日単位・即日加入など)
登山保険の中には、スマートフォンやパソコンから1日単位で即日加入できるタイプが増えています。コンビニの専用端末で加入できるものもあります。
たとえば「ソフトバンク スポーツ・レジャー保険」や「ワンタイムやまの保険」は、数分で申し込みが完了し、保険証券もスマホで確認できます。
ただし注意点として、「ソフトバンク スポーツ・レジャー保険」は補償が申し込みの“翌日0時”から開始されるため、当日の登山には間に合わない可能性があります。
このように、保険ごとに補償開始タイミングが異なるため、申込時の確認が大切です。

各保険の特徴を一目でチェック!【登山保険比較表】
登山保険にはさまざまな種類がありますが、初心者にとっては「どれが登山に対応していて、どこまで補償されるのか」が分かりづらいものです。
ここでは、スマホやパソコンで加入できる主要な登山保険を、補償内容・救援者費用・対象範囲・申込条件などで一覧比較しました。
※ご注意
各保険の情報詳細は必ず公式サイトなどでご確認の上、契約条件・契約書をよく読んで加入を検討ください。当サイトでは情報に十分に注意を払っていますが内容の正確性を保証するものではありません。
保険名 | 主な補償内容 | 救援者費用 | 登山対象 | 即日加入 | 補足・注意点 | 公式URL |
---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク スポーツ・レジャー保険 | 傷害・賠償責任・携行品・救援者費用 | 100〜200万円 | 軽登山まで | ✕(翌日0時〜) | ソフトバンク契約者限定/登攀は対象外 | https://www.softbank.jp/mobile/service/insurance-sports-leisure/ |
PayPay保険 ちょこっと保険 山大好きプラン | 傷害・通院・賠償責任・携行品・救援者費用 | 約300万円相当(※補償組み合わせによる) | 軽登山まで | ○ | 月単位契約/登攀は対象外 | https://www.paypay-insurance.co.jp/chokotto/plan/mount/ |
セブン‑イレブン 1DAYレジャー保険 | 傷害(死亡・入院・骨折等)、日常賠償、救援者費用 | ベーシック:300万 プレミアム:450万 | 軽登山(ハイキング)向け | ○ | 本格登攀は対象外。プランは500円/700円 | https://ehokenstore.com/1dayleisure |
ワンタイムやまの保険 | 救援者費用(+傷害・携行品など) | 最大300万円 | 本格登攀OK | ○ | 救援費用特化プランが中心 | https://onetime-ins.com/ |
モンベル 野あそび保険 | 傷害・賠償責任・携行品・救援者費用 | プランにより変動 | 軽登山まで | ○ | 本格登攀対象外/山行保険とは別商品 | https://hoken.montbell.jp/ |
YAMAP 外あそびレジャー保険 | 傷害・携行品・救援者費用 | 最大300万円 | 本格登攀OK | ○ | 7日単位〜加入/アプリ連携で便利 | https://yamap.com/insurance/sotoasobi |
やまきふ ワンタイム保険 | 傷害・賠償責任・救援者費用 | 最大100万円 | 軽登山まで | ○ | 公益財団法人が運営/登攀対象外 | https://www.yamakifu.or.jp/course/member?type=onetime |
ドコモ ワンタイム保険 スポーツ・レジャー保険 | 傷害・賠償責任・携行品・救援者費用 | 最大200万円 | 軽登山まで | ○ | 2022年5月25日で新規受付終了 | https://www.docomo.ne.jp/service/onetime_insurance/ |
ソフトバンク:スポーツ・レジャー保険
「ソフトバンク スポーツ・レジャー保険」は、ソフトバンク契約者向けに提供されている1日単位で加入可能なレジャー保険です。登山やハイキングを含むスポーツ中の事故やケガを補償対象としており、補償プランは300円/450円/600円の3種類から選択できます。
プランによって補償内容が異なりますが、いずれも傷害(死亡・後遺障害・入院・手術)に加え、救援者費用・個人賠償責任・携行品損害まで対応しています。「しっかりプラン」では、救援者費用が最大200万円まで補償され、登山中の“もしも”にも備えられる安心設計です。
ただし、補償開始は申し込みの翌日午前0時からとなるため、「登山当日の朝に加入」してもその日の行動には適用されません。また、ピッケルやアイゼンを使った本格的な登攀は対象外である点にも注意が必要です。
申し込みはMy SoftBankから行う形となっており、ソフトバンク回線契約者でなければ加入できません。条件に当てはまる方にとっては、コストパフォーマンスに優れた保険といえるでしょう。
- 保険料:300円/450円/600円(3プラン)
- 補償内容:傷害、救援者費用、賠償責任、携行品損害(プランにより異なる)
- 救援者費用:最大200万円(しっかりプラン)
- 登山対象:軽登山・ハイキングまで(本格登攀は対象外)
- 注意点:補償開始は翌日0時〜/加入はソフトバンク契約者限定
【公式サイト】(参考)
https://www.softbank.jp/mobile/service/insurance-sports-leisure/
PayPayちょこっと保険:山大好きプラン
「PayPayちょこっと保険 山大好きプラン」は、登山をはじめとするアウトドアアクティビティに特化した月額制の少額保険です。1日単位ではなく月額330円から加入できるのが特徴で、低価格ながら必要な補償をしっかりカバーしているのが魅力です。
補償内容には、傷害(死亡・入院・手術)、通院費用、救援者費用、携行品損害、個人賠償責任などが含まれており、登山中のトラブルに幅広く対応。特に救援者費用はプラン組み合わせによって最大300万円程度まで補償可能とされ、遭難や救助が必要な状況にも備えられます。
対象アクティビティには登山も含まれていますが、ピッケル・アイゼンなどの登攀用具を使用するような本格的な登山(いわゆる「山岳登はん」)は補償対象外となっています。日帰り登山やハイキング、軽登山を楽しむユーザーに向いたプラン設計です。
契約・申し込みはPayPayアプリまたは公式サイトから行え、スマホのみで手続きが完了します。PayPayアカウントを持っていれば決済もスムーズで、日常的にアウトドアを楽しむ方にとって使いやすい保険といえるでしょう。
- 保険料:月額330円〜(日割りなし)
- 補償内容:傷害、通院、救援者費用、携行品損害、賠償責任など
- 救援者費用:プラン構成により最大300万円相当まで補償
- 登山対象:軽登山まで(本格登攀は対象外)
- 手続き:スマホ完結、PayPayアカウントで支払い可能
【公式サイト】(参考)
https://www.paypay-insurance.co.jp/chokotto/plan/mount/
セブン‑イレブン|1DAYレジャー保険
「セブン-イレブン 1DAYレジャー保険」は、三井住友海上が提供する1日単位の短期保険で、全国のセブン-イレブン店内にあるマルチコピー機から24時間いつでも申し込みが可能です。ハイキングや軽登山も対象に含まれており、突発的な登山計画にも対応できる利便性が魅力です。
補償内容は、傷害(死亡・骨折・入院)や救援者費用、個人賠償責任など、日常的なリスクもカバーする構成で、登山中のケガや遭難時の捜索費用にも備えられます。救援者費用はプランにより異なり、ベーシックで300万円、プレミアムで450万円と充実した金額設定です。
保険料はベーシック500円/プレミアム700円で、1名から加入可能。友人や家族との山行で利用できるグループ加入(2〜6名)プランもあり、人数分まとめて申し込めるのも便利です。
なお、登山対象はハイキングや軽登山までとなっており、アイゼンやピッケルを使うような本格的な登攀行為は補償対象外なので注意が必要です。
- 保険料:ベーシック500円/プレミアム700円(1日あたり)
- 補償内容:傷害(死亡・骨折・入院)、救援者費用(最大450万円)、賠償責任など
- 登山対象:軽登山・ハイキングまで(本格登攀は対象外)
- 手続き:セブン-イレブンのマルチコピー機で即日申し込み/レジで支払い完了
- その他:2〜6名のグループ加入にも対応
【公式サイト】(参考)
https://ehokenstore.com/1dayleisure
ワンタイムやまの保険
「ワンタイムやまの保険」は、登山に特化した保険として設計された少額短期保険で、救援者費用(遭難時の捜索・救助費用)に重点を置いた内容が特徴です。スマートフォンから簡単に申し込めて、保険期間は1日から設定可能。登山の直前や当日でも加入できる、柔軟な保険です。
この保険の大きな強みは、本格的な登山や縦走登山にも対応している点です。ピッケルやアイゼンを使った登攀を伴う登山も補償対象となっており、初心者から中上級者まで幅広く対応可能です。
補償内容の中心は「救援者費用」で、プランによっては最大300万円まで補償。必要に応じて傷害補償や携行品補償を付帯することもできます。遭難時にかかる高額な捜索費用に備えるには、非常に実用的な保険といえるでしょう。
申し込みは、登山の当日でもスマホから完結でき、数分で加入が可能です。加入後にはメールで証券が届くため、登山前にスマホに保存しておけば、万が一のときにも提示しやすく安心です。
- 保険料:プランによって異なる(目安500円〜)
- 補償内容:救援者費用(最大300万円)、オプションで傷害・携行品補償あり
- 登山対象:本格登攀(アイゼン・ピッケル使用など)も補償対象
- 手続き:スマホ完結、当日加入可能、PDF証券即送付
- 運営:株式会社YAMAPのグループ企業(onetime-ins.com)
【公式サイト】(参考)
https://onetime-ins.com/
モンベル:野あそび保険(国内旅行傷害保険)
アウトドアブランド「モンベル」が提供する「野あそび保険」は、登山をはじめとしたさまざまなレジャー活動を対象とした国内旅行傷害保険です。モンベル会員向けの保険と思われがちですが、実は会員以外でも加入が可能で、スマートフォンから手軽に申し込みができます。
補償内容は、傷害(死亡・後遺障害・入院・通院)、救援者費用、賠償責任、携行品損害と、登山中の“もしも”に備えたバランスのよい設計になっています。プランによっては1日単位から加入できるため、日帰り登山にもぴったりです。
注意したいのは、補償対象が「軽登山・ハイキング」までとなっている点です。ピッケルやアイゼンを使うような本格的な山岳登はんは対象外で、該当する場合はモンベルが別途提供している「山行保険」のほうが適しています。
申し込みはモンベルの保険サイトから可能で、出発当日でも手続きできます。アウトドアメーカーが提供する保険だけに、登山初心者にも親しみやすく、安心して利用できる保険といえるでしょう。
- 保険料:プランにより異なる(数百円〜)
- 補償内容:傷害、救援者費用、賠償責任、携行品損害
- 登山対象:軽登山・ハイキングまで(本格登攀は対象外)
- 手続き:会員登録不要/スマホで即日加入OK
- 注意点:「山岳登はん」や冬山登山は別保険(山行保険)が必要
【公式サイト】(参考)
https://hoken.montbell.jp/
YAMAP:外あそびレジャー保険
登山アプリ「YAMAP」と連動して利用できる「外あそびレジャー保険」は、アウトドアユーザーに最適化されたスマホ完結型の少額保険です。登山者向けに設計されており、本格的な登攀行為も補償対象に含まれる数少ない保険として注目されています。
補償内容は、傷害(死亡・入院・手術)、救援者費用、携行品損害などを網羅。捜索・救助費用については最大300万円まで補償されるプランが用意されており、遭難時の備えとして非常に頼りになる設計です。
この保険の最大の特徴は、YAMAPアプリと連携することで、登山計画・行動記録・位置情報が一体管理できること。万が一の遭難時も、事前に提出された登山計画と行動ログをもとに捜索が行えるため、よりスムーズかつ確実な対応が期待できます。
加入期間は7日・30日・90日の3種類から選べ、予定に合わせて柔軟に選べるのも嬉しいポイント。申込から補償開始までがスピーディーで、出発当日でもスマホから即加入可能です。
- 保険料:7日〜加入OK(数百円〜)
- 補償内容:傷害、救援者費用(最大300万円)、携行品損害など
- 登山対象:本格登攀・縦走にも対応
- 手続き:スマホ完結/YAMAPアプリと連携
- 特長:登山計画・行動記録と保険が一体化
【公式サイト】(参考)
https://yamap.com/insurance/sotoasobi
やまきふ:ワンタイム保険
「やまきふ ワンタイム保険」は、登山事故対策や山岳遭難救助支援を目的とする公益財団法人やまきふ共済会が提供する登山者向けの短期保険です。営利目的ではない信頼性の高さと、シンプルで分かりやすい補償設計が支持されています。
補償内容は、傷害、救援者費用(最大100万円)、賠償責任など、登山中の事故や遭難時の費用に備えられる内容です。対象となる登山スタイルは日帰り〜3泊4日程度の軽登山が中心で、ピッケルやアイゼンを用いた本格的な山岳登はんは補償対象外となっています。
特徴的なのは、「登山対象ルート」と「期間」を選ぶだけの簡単な申し込みプロセスで、スマホから数分で完結すること。加入後には証券が即時発行され、登山当日でも対応可能です。
また、運営母体が登山安全教育や遭難支援の実績を持つ団体であることから、保険としての信頼性が非常に高く、初心者でも安心して利用できます。
- 保険料:1日単位〜(数百円〜)
- 補償内容:傷害、救援者費用(上限100万円)、賠償責任など
- 登山対象:日帰り〜3泊4日の軽登山まで/本格登攀は対象外
- 手続き:スマホで即日加入OK/証券即発行
- 運営:公益財団法人やまきふ共済会
【公式サイト】(参考)
https://www.yamakifu.or.jp/course/member?type=onetime
ドコモ:ワンタイム保険 スポーツ・レジャー保険(※現在新規受付終了)
かつて登山やレジャー利用者に人気だった「ドコモ ワンタイム保険 スポーツ・レジャー保険」は、スマホから1日単位で加入できる手軽さと、バランスの取れた補償内容で多くの支持を集めていました。
補償内容は、傷害、救援者費用、賠償責任、さらには携行品損害までカバー。保険料はプランにより異なりますが、300円〜程度から利用でき、軽登山やハイキングも対象範囲に含まれていました。ただし、ピッケルやアイゼンなどを使用する本格的な山岳登攀は補償対象外となっていた点には注意が必要です。
最大の特長は、救援者費用が最大200万円まで補償される点。遭難時のヘリ出動や民間捜索などにも対応可能な、安心感のある内容でした。
しかしながら、2022年5月25日をもって新規加入の受付は終了しており、現在は申し込みできません。今後の再開予定も発表されていないため、代替となる保険を検討するのが現実的です。
- 補償内容:傷害、救援者費用、賠償責任、携行品損害
- 補償対象:軽登山・ハイキングまで(本格登攀は対象外)
- 救援者費用:最大200万円補償(プランによる)
- 状況:現在は新規申し込み不可(2022年5月25日受付終了)
【公式サイト】(参考)
https://www.docomo.ne.jp/service/onetime_insurance/
【よくある質問】登山保険の入り方と注意点
登山保険に興味はあっても、「いつ申し込むべき?」「当日でも間に合う?」「証券ってどう管理するの?」など、実際の加入に際して疑問が多いのも事実です。
ここでは、初心者の方が特に気になりやすいポイントをQ&A形式でわかりやすく解説します。
Q:登山保険って、出発当日でも加入できますか?
多くの保険はスマホから当日加入が可能です。たとえば「ワンタイムやまの保険」「YAMAP保険」「やまきふ保険」などは、登山当日でも加入OK。一方で「ソフトバンク スポーツ・レジャー保険」は補償開始が翌日午前0時からとなるため、当日の登山には間に合いません。申し込みのタイミングには注意しましょう。
Q:保険の申し込みはスマホだけで完結しますか?
はい、今回紹介した登山保険はすべてスマホだけで申込から支払い・証券発行まで完了します。アプリ経由(YAMAPなど)やWeb上で数分で申し込めるものばかりなので、紙の書類や窓口対応などは不要です。
Q:保険証券ってどうやって確認・保管すればいいの?
保険加入後は、メールやアプリでPDF形式の証券が届くのが一般的です。トラブル時に提示できるよう、スマホにPDF保存またはスクリーンショットしてオフラインで持参するのが安心です。YAMAPなどアプリ連携型はアプリ内で証券確認も可能です。
Q:どんな登山でも補償されるの?アイゼン・ピッケル使用は?
保険によって対象が異なります。「軽登山・ハイキングまで」の保険(例:モンベル、ソフトバンク、やまきふ)と、「本格登攀も対象」の保険(例:ワンタイムやまの保険、YAMAP保険)があります。ピッケル・アイゼンを使うような登山をする場合は“山岳登はん含む”と明記されている保険を選びましょう。
Q:登山を中止した場合、保険のキャンセルはできますか?
多くの保険では申し込み完了後のキャンセル・変更は不可です。一部で出発前キャンセル可能な保険もありますが、基本的には日付や登山計画が確定してから申し込むのが無難です。誤って複数日にまたがって加入しないよう、入力時は慎重に確認しましょう。
備えて安心!登山保険で山をもっと好きになる

自然の中で過ごす時間は、日常では得られない癒しや達成感を与えてくれます。だからこそ、万が一の事故やトラブルに備えておくことは、登山をより安心して楽しむための第一歩です。
登山保険は「万が一」に備えるものですが、それだけでなく、自信と安心感を持って山を歩ける心の支えにもなります。今回ご紹介した登山保険は、どれもスマホから手軽に加入できるものばかり。補償内容や登山スタイルに合わせて、自分にぴったりの保険を選んでみてください。
大切なのは、事故を未然に防ぐ意識と、万一の備えをきちんとしておくこと。安心を背に、次の山行もきっともっと楽しく、もっと安全に感じられるはずです。
※ご注意
各保険の情報詳細は必ず公式サイトなどでご確認の上、契約条件・契約書をよく読んで加入を検討ください。当サイトでは情報に十分に注意を払っていますが内容の正確性を保証するものではありません。